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第29話・HeSoDiM-AIアプリ販売決定のお知らせ~東京農業大学・對馬先生の「ヘソディムの話」

「ヘソディムの話」をいつもご覧いただきありがとうございます。第22話から第25話では、農林水産省委託プロジェクトで開発されたHeSoDiM-AIアプリを紹介してきました。
しかし、こうして開発した技術も普及しなければ意味がありません。本プロジェクトでは、プロジェクト開始1年目から「将来開発するAIアプリはどうあるべきか(機能、使用法、利便性、価格等)」を考え、全国の生産者や指導者、企業の方々にヒヤリングをしながらビジネスモデルの構築を行ってきました。そして本年度、ついにプロジェクト最終年度になり、AIアプリを販売するためのビジネスモデルを最終的に決定し、プロジェクト終了後に販売することになりました。HeSoDiM-AIアプリを皆さんに知っていただき、ぜひ利用していただきたいと考えています。

 

HeSoDiM-AIアプリ「HeSo+」の販売について

商品名:HeSo+(カタカナ表記の場合はヘソプラス)(以下、ヘソプラスと呼ぶ)

商品開発者:株式会社システム計画研究所

販売代理店:HeSoDiM-AIアプリ普及促進協議会(以下、協議会と呼ぶ)

代表:對馬誠也(非営利活動法人圃場診断システム推進機構内に設置)

URLhttps://hesodim.or.jp/

販売開始日:令和4年4月1日(予定)

価格:協議会が代理店として販売し、価格は利用モデル、アカウント数、使用する圃場数に応じて変動します。

利用までの流れ:利用者は利用申込書(配信形態は現在検討中)や価格表にしたがって、利用モデル、アカウント数、圃場数等を記入します。

 

① ご希望に合わせて、利用するモデルを3つの中から選びます。

○ エンタープライスモデル

○ コンシューマ―モデル

○ ガバメント/アカデミックモデル

② 価格表に従って、希望するアカウント数、使用する圃場数を選びます。

③ 協議会のシステム担当が、利用申込書をもとにヘソプラスに登録します。IDとパスワードの発行が完了すると、利用を開始できます。

 

以上のようにして、「ヘソプラス」を生産者、指導者の方に本格的に販売していくことになりました。興味のある方はぜひトライしていただけたらと思います。

 

 

ビジネスモデルの構築と今後の普及活動

プロジェクト開始当初、将来的には開発したAIアプリの販売を民間企業にお願いしたいと考えていました。

しかし、いざ具体的に検討を進めていくと、①ヘソディム自体が一部の関係者にしか知られていなく、市場規模が不明であること、②AIアプリを農業現場で指導する場合あること、③AI(人工知能)に関する利用者の質問等に対応する必要があること、などの理由で躊躇する企業が多いことがわかりました。

そこで、すでに数年前からヘソディムの普及を行っていて、私が所属する非営利活動法人圃場診断システム推進機構の中に協議会を設置して、「収益事業」のひとつとして取り組むことにしました。

このようなことから、今後も販売代理店を募集しますので、ご興味のある企業の方はご連絡いただけたらと思います。

なお、協議会では、ヘソプラスを生産現場で 使いこなす人材の育成 が必須であると考えています。4月以降に各種勉強会を開催し、ヘソディム指導員の育成、ヘソプラスの活用法支援などの普及活動を進めてまいります。ホームページで紹介する予定ですので、ぜひご覧ください。

 

 


 

■執筆者プロフィール
東京農業大学生命科学部分子微生物学科植物共生微生物学研究室
教授 對馬誠也(つしま せいや)

1978年 北海道大学農学部農業生物学科卒業
1980年 北海道大学大学院修士課程 修了
1995年 博士号授与(北海道大学) 「イネもみ枯細菌病の生態と防除に関する研究」
1980年 農林水産省九州農業試験場病害第一研究室
1991年 農林水産省農業環境技術研究所微生物管理科
1995年 農林水産省東北農業試験場総合研究第3チーム
2000年 農林水産省農業環境技術研究所微生物管理科
2001年 独立行政法人農業環境技術研究所農業環境インベントリーセンター微生物分類研究室室長
2007年 独立行政法人農業環境技術研究所生物生態機能研究領域長
2009年 独立行政法人農業環境技術研究所農業環境インベントリーセンター長(2015年退職)
2015年 非営利活動法人活動法人圃場診断システム推進機構理事長
2017年 東京農業大学生命科学部分子微生物学科植物共生微生物学研究室 教授(2022年退職)

2022年 NPO法人圃場システム推進機構内にHeSoDiM-AI普及推進協議会を設立(代表)

現在に至る