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Sunshine Delightによる特別編!「農業者が知っておきたい紫外線対策」第2話・効果的な紫外線対策と子どもへの必要性
はじめに
こんにちは。「太陽の下で安心して暮らせる環境をつくる」ことを理念とした株式会社Sunshine Delightの代表を務めている伊藤瑛加です。
前回は紫外線や強さの指標に関するお話をしました。今回は、前回のお話を踏まえて「効果的な紫外線対策とは?」、「紫外線対策は特に子どもに必要?」についてお話をします。前回と同様、農作業や日常生活にも関係する内容ですので、是非、ご家族でご覧いただけますと幸いです。
● 第1話「紫外線について」はこちら
効果的な紫外線対策とは?
皮膚がんやシミやシワといった光老化を防ぐために必要なのが紫外線対策です。
では、紫外線から身を守るにはどのような対策が必要なのでしょうか?
環境省は「紫外線環境保健マニュアル2020(31頁)」で紫外線対策の方法を6つ挙げています。
① 紫外線の強い時間帯の外出を控える
② 日陰を利用する
③ 日傘・帽子をかぶる
④ 衣類で覆う
⑤ サングラスをかける
⑥ 日やけ止めを塗る
【画像出典:紫外線環境保健マニュアル2020(30頁)】
①は前回のお話の「気象庁 紫外線データ」のとおり、10時~14時の時間帯を避けることが有効です。と言いますのも、1日に浴びる紫外線量の60%をその4時間で浴びている(東京の夏の場合)というデータもあるためです。②では、日陰は日向よりも紫外線を約50%カットできるということですので、①②を組み合わせるとより効果的な対策となります。
③、⑤は忘れがちな目への紫外線対策に有効で、③で約20%、⑤で約90%の紫外線曝露から目を守ることができます。
④、⑥は皮膚への紫外線対策として効果的な対策となっています。
なお、⑥の日やけ止めは、紫外線から衣類で覆えない部分も含め、皮膚を守ることに優れていますが、人間の汗やタオルの使用等で落ちるため、2-3時間おきにこまめに塗りなおすことが大切です。一度に塗る量は顔の場合に一円硬貨2枚分を塗ることが適量となりますが、ご使用の製品の説明書をご確認ください。
紫外線は室内においても薄いガラスだと透過する性質がありますので、上記対策を参考としていただければと思います。
また、猛暑が続いておりますので、衣服で必要以上に覆うことによる熱中症には十分お気を付けください!
紫外線対策は特に子どもに必要?
ここまで、紫外線と紫外線対策についてお話してきましたが、子どもへの紫外線対策は必要なのでしょうか?
WHO(世界保健機関)は、「生涯浴びる紫外線量の約半分は18歳までに浴びている」や「子どもの頃に多くの紫外線を浴びることは後年の皮膚がんや白内障のリスクを高める」として、子どもへの紫外線対策の必要性を提唱しています(【資料1】参照)。
WHOの指針に基づいて海外では公共施設での日やけ止め常備、紫外線対策教育、日やけ止めの大容量販売など通して日やけ止めの習慣化に成功しています。
実際の他国の事例として、紫外線対策が進んでいる「オーストラリアでは、1980年代初めより、“Slip(=長袖を着る)” “Slop(=日やけ止めを塗る)” “Slap(=帽子をかぶる)” をスローガンとした皮膚がん予防の対策が国を挙げて行われ、アメリカ、カナダ、イギリスなどでも、取り組みが進められています。」
(参考:市橋正光著「紫外線Q&A―お日さまと仲良くつき合う方法」45、46頁)
幼少期は、お肌が成長過程で紫外線の影響を敏感に受けることに加えて、遊ぶ時間を含め、屋外で過ごす時間が長い傾向にあり、一層紫外線対策を行う必要があります。しかし、残念ながら、日本では日やけ止めが化粧品として、未だ一部学校では持ち込みが禁止(2019年6月20日付 東京新聞夕刊参照)されているのが現状です。こういった状況を打開するために、弊社では、絵本や動画といった紫外線対策教材を通じて「なぜ日やけ止めが必要なのか?」、「正しい日やけ止めの塗り方は?」といった内容を子どもたちに、楽しく、そして太陽の良い面も伝わるように心がけて、紫外線対策の啓発へ取り組んでいます。日本に幼少期からの「日やけ止めの習慣化」を定着させることが目標です。
【資料1 WHOの公式見解】
出典)WHO“Protecting against skin cancer”
今回は、具体的な紫外線対策と子どもへの対策の必要性についてお話しました。
私は、農業者の両親の下で育ち、私たちが普段食べている作物が、いかに太陽からの恩恵を受け、大切に育てられたものであるかを実感しています。
本記事を読まれている皆さまには、是非、私たちの生活に必要不可欠な「太陽」の下で安心して過ごすために、子どもから大人まで紫外線対策が必要であることを身近な方へお伝えいただけると幸いです。
今回もお読みくださり、ありがとうございました!
※子どもの紫外線対策に関しては日本小児皮膚科学会の見解をご参考下さい。
よろしければ、株式会社Sunshine Delightで運営するホームページやSNSもご覧ください。
■執筆者プロフィール
株式会社Sunshine Delight
代表取締役社長
伊藤 瑛加(いとう えいか)さん
2019年7月、高校3年生にして株式会社Sunshine Delightを設立。同社の代表取締役に就任。2020年3月に中央大学附属高等学校を卒業し、同年4月に中央大学法学部へ進学。2021年現在も在学中。
「農業者の母親への紫外線の影響を目の当たりにし、紫外線対策の重要性を感じたこと」から起業し、学生メンバーとともに企業理念である「太陽の下で安心して暮らせる環境を」を追求する。
☆アグレポにも登場!
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