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北海道初!第4回NIST sUAV-STM認定講習と試験が行われました

農業をはじめ、インフラ点検や災害対応などドローンは様々な産業で活用が広まっています。
国土交通省によると、無人航空機飛行に係る許可承認申請件数は平成28年度から令和4年度までの間に約6.7倍増加しました。

 

ドローンの操縦技能を測る「ものさし」
拡がりを見せるドローン活用に伴い国家資格や民間資格のドローン操縦ライセンスを取得したオペレーターも増えていますが、操縦ライセンスを保有していても、自動車の「ペーパードライバー」のように操縦から遠ざかってしまっている方と日常的にドローンを飛ばしている方とでは、操縦技術の習熟度合いに違いがあります。いま、その技能の違いを定量的に測る「ものさし」に、少しずつ注目が集まっています。それが、特定非営利活動法人国際レスキューシステム研究機構(IRS)が日本で性能評価試験法の認定を行う資格を有し、SAc協力会員の一般社団法人ドローン操縦士協会(DPA)と共同で普及推進をしているNIST sUAV-STM(ドローンの標準性能試験法)です。

 

NIST sUAV-STMは、NIST(アメリカ国立標準技術研究所)で定められ、アメリカでは既に広く採用されているドローン操縦技術の定量的かつ公平公正な評価方法です。アメリカの消防や警察などの公共機関が、人命救助や事件等の捜査においてドローンを活用する際には、STMによって評価されたスコアをもって現場での作業にあたることができる技能を有しているかどうかを証明する運用がなされています。
英語によるコミュニケーションとビジネス能力を検定するTOEICのスコアのドローン版といったイメージです。

 

STM では、公平公正な試験方法でドローンの操縦技能をスコア化するため、試験場所や試験官の違いが結果に影響しないよう試験の実施手法を定めたルールが設けられています。場所と人を一定に保ち、機体は受験者が使い慣れた機体を使用して試験を行うのがSTMの特徴です。実際に現場で作業に臨むことを想定し、オペレーターと通常使用する機体の組み合わせによる操縦スコアが示されることで、オペレーター+特定の機体での操縦技能が可視化され、携わることができる業務の難度や作業に必要な人員配置などの判断が可能になるかもしれません。

 

北海道初の講習・試験を北日本スカイテックが受験!
現在、日本においては、この公式検定試験を受検できる環境の整備がIRSとDPAを中心に進められています。5月30日(火)と31日(水)の2日間、北海道で初のNIST sUAV-STM認定講習と認定試験が北広島市で行われました。講習会では、IRS の理事で長岡技術科学大学教授の木村哲也様からもご指導を賜り、SAc法人会員の北日本スカイテックが運営する「スカイテックドローンスクール」のスタッフ3名が、公式検定試験を実施することができる試験官資格である Administratorのカリキュラムと認定試験を無事終了しました。
同時に、スカイテックドローンスクールも、公式検定試験を実施する能力を有する施設資格であるTestSiteの認定試験を無事終了しました。

間もなく、正式に認定証が発行される予定となっております。
この結果、全国に公式検定試験会場が10か所以上整備されることになります。

 

【関連リンク】
 IRSのHPはこちら >>> http://www.rescuesystem.org/nist-astm_certificate/
 DPAのHPはこちら >>> https://d-pa.or.jp/
スカイテックドローンスクールWEBはこちら >>> https://skytech-drone-sch.jp/

 

■講習の様子