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スマート農業スタートアップSUMMITを開催しました
協力会員の上川郡鷹栖町は、総面積の約34%を耕地が占める農業が基幹産業のまちです。水稲や特産品であるトマトジュース「オオカミの桃」の原料トマトなどの産地として知られています。そんな鷹栖町では、令和5年の農業戸数が平成26年比で71.1%に減少。担い手の減少とともに高齢化と経営耕地面積の大規模化が進行するなか、農業パートなどの労働力の確保についても、多くの農業者が近い将来にますます困難になると不安を抱えています。
これらの課題や農業を取り巻く情勢の変化に対応するため、町は「農業ビジョン」を策定。次世代へ豊かな農業を継承していくための重点施策の1つに「スマート農業の推進・実践」を掲げています。
10月24日、鷹栖町とSTARTUP HOKKAIDO実行委員会、スマート農業共同体の3者は、地域の新しい農業について考えるきっかけづくりを目的に、鷹栖町内で「スマート農業スタートアップSUMMIT」を開催しました。イベントは二部構成。第一部では、宇都宮大学発のベンチャー企業であるREACT株式会社が自律ロボット台車のデモ実証を実施。第二部では「農業×テクノロジー」をテーマに、テラスマイル株式会社、REACT株式会社、鷹栖町、STARTUP HOKKAIDOによるセミナーを行い、生産者や農業関係者など30名ほどが参加しました。
● 運搬デモでは、生産者からロボット台車の幅や稼働時間など多数の質問が出ていたほか、現場目線で今後の実装を希望する機能について活発な意見交換が行われた
● 前方を歩く人を追従するモードを体験する参加者。追従以外に、指定した経路を自律移動することも可能。360°をレーザーで認識し、障害物との衝突を回避できる。最大約1トンを牽引する力を持つ
● セミナーでは、様々なデータ分析による可視化と予測やロボットを活用した自動収穫・自動搬送の実現に向けた取り組みなどが紹介され、質疑応答が行われた
今回のイベントを終え、町職員は「町内の担い手が減り、農作業を支えてくれる働き手の確保も困難になることが見込まれているなかで、スマート農業による自動化・省力化は必要性が増す技術。取り入れてみたいという農業者もいれば、まだ静観している方もいます。このようなイベントも開催しながら、スマート農業技術で何が実現できるのかを皆で勉強しつつ、町全体でスマート農業を実践していく雰囲気を醸成していきたい。」と今後に向けて力を込めました。
引き続き、SAcもスマート農業の実践を支援する取り組みを進めてまいります。