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JAアクセラレーター第6期「Demo Day in HOKKAIDO スタートアップピッチ&交流会」参加レポート
2024年11月11日(月)、JR55 SAPPOROビル(札幌市中央区)にて、一般社団法人AgVenture Lab(SAc法人会員)が運営するスタートアップ企業支援プログラム「JAアクセラレーター第6期」の成果発表会(Demo Day)が開催されました。
JAアクセラレーターとは、食・農・くらしへの革新的なアイデアや技術をもったスタートアップ企業を募り、短期間で成長を支援し、新しいビジネスやサービスの開発につなげることを目的としたプログラムのことです。
第6期プログラムでは、207の応募から採択されたスタートアップ企業9社が、JAグループ職員の伴走を受けながら、約6カ月間にわたって実証実験などの活動を実施。また、今回はSAcが連携協定を結ぶSTARTUP HOKKAIDOがサポーターに加わったことで「北海道枠」が新設されました。同枠に採択された2社は、ホクレン農業協同組合連合会の職員による伴走を受け、活動を行いました。
イベントでは、ホクレン農業協同組合連合会の前本代表理事常務、STARTUP HOKKAIDOの藤間事務局長、AgVenture Labの荻野代表理事理事長のご挨拶の後、第6期プログラムに採択された9社のうちの6社が成果を報告。各社からプログラムへの参加理由、培ってきたスキルを生かして取り組んだ実証実験の結果や今後の展望などについての発表があり、スタートアップとして展開していく上での熱い思いも語られました。
北海道枠で採択された2社のピッチ(短時間のプレゼンテーション)の発表には、伴走した職員も参加。伴走者からも、活動期間中のサポートの内容のほか、サポートしてみての感想、担当企業への今後への思いなどの発表がなされました。
後半は、STARTUP HOKKAIDOが推薦する一次産業・食領域の道内スタートアップや研究シーズのピッチが行われました。はじめに、道内のスタートアップ企業3社がそれぞれの事業内容や先進的な取り組みと実績、今後の事業展開などについて発表を行いました。それに続き、北見工業大学から生産者の年間作業の平準化が期待されるポリマーコーティング種子の開発、北海道大学から植物の成長を制御するガスの徐放によって農作物の鮮度保持につながる技術開発についての発表がありました。
ピッチ終了後は交流会が催され、スタートアップ企業をはじめとする参加者同士の意見交換などで会場は大いに盛り上がり、熱気に包まれました。
一次産業や食の分野には、さまざまな課題が山積しています。今回発表された革新的な技術、またその普及は、課題解決やサステナブルな農業の実現の大きな力となってくれる。そうした期待が大きく膨らむ、約3時間半のイベントでした。
【当日の発表内容】
■JAアクセラレーター第6期採択企業によるピッチ登壇チーム
NoMy Japan合同会社(北海道枠選出チーム)
「自然の循環に根ざす食料システム」
株式会社Perma Future(北海道枠選出チーム)
「農業ワーケーションののの(No 農 No Life)」
株式会社WAKU
林業をよりサステナブルに~グルタチオンの社会実装~
カルテック株式会社
光触媒を用いた農産物鮮度保持システムの提供
AUDER株式会社
受発注・入出荷管理プラットフォーム事業
amu株式会社
海洋プラスチックゴミの44.5%を占める『廃棄漁具』を未来の資源にするナイロン素材ブランド『amuca』」
■STARTUP HOKKAIDO推薦スタートアップ、研究シーズによるピッチ登壇チーム
株式会社ファームノート(帯広市)
デジタルとゲノムで新しい酪農産業を創る。ファームノートグループの新戦略
株式会社AQSim(函館市)
遊休資源を活用した陸上養殖システム『AQSim』
北海テクノロジー農業株式会社(小樽市)
「わさび」から始める寒冷地でのVertical Farming技術開発
国立大学法人北見工業大学(北見市)
発芽のタイミング制御で秋播きを可能にするポリマーコーティング種子の開発
国立大学法人北海道大学(札幌市)
ガス徐放固体材料による農作物の鮮度保持技術の開発